講師の俳句 毎月更新

惜春   2020年5月

糸瓜(へちま)苗ペットボトルの水を撒く

一時十分花冷の花時計

春の月ごろんとあるや道の上

ふつくらと大満月や藤の花

燕の子夜のカラオケうるさかろ

春荒のしばし静まる庇(ひさし)かな

雨もまた囀(さえずり)もまた天城にて

桜蕊(しべ)降る鰻屋の二階かな

又ぼつり大粒の雨春惜しむ

惜しみなき天地の春も別れかな

夏に入るその喜びの燕(つばくらめ)

深山や一片の余花流れ出づ  余花・・夏になり葉隠れにのこる桜