講師の俳句 毎月更新

田植     2018年5月

花過ぎてそれからのまた早きこと

読んでゐる本へ雨粒ライラック

発句
(さえずり)に近寄りて来し雀かな   囀・・春の季語

夕空も夏近きかな樟(くす)に風

かくのごとく見事葉桜しだれけり

眼病を治せ神水木下闇(こしたやみ)

涼しさや痘痕(あばた)だらけの月の球(たま)

かなたにて田植機こちら向くところ

ことごとく田植すみたる天地かな

人去りて鷺(さぎ)のたゝずむ植田かな

そよぐ苗みづに漬かつてゐたる苗

鯉幟のはためく音のするばかり