講師の俳句 毎月更新

夏桜  2022年5月

雨足もその雨音も花の中

直角に曲つてをりぬ躑躅垣(つつじがき)

グラビア誌置き棄つ躑躅垣の上

タクシーに乗り込む朧流れ込む

ゴミ箱や昨夜の朧まざまざと

逃水やデッキブラシの五六人

雀らも夏の光や桟橋に

春をこの仲間を惜しむワインかな

戦争や絮蒲公英も大空も

ひとひらや裏の山より夏桜