講師の俳句 毎月更新

秋の雨  2026年10月

川向かう三本秋の百日紅

恐ろしきほどの雨音葛の闇

秋の雨お酒は冷やがよかりけり

先生のやはらかな声夜学校

君が手の野菊萎れてゐたりけり

大空へつづいてゐたる野菊かな

一つかみ藁の炎は爽やかに

露けさの白線を引き了はりけり

冷まじく白線消ゆるひとところ

一卓は夜食の四人ちぢこまり

打ち解くるつもりなどなき夜食かな

どこまでも真つ青な海秋思なる

日翳りて秋思の道となりにけり