講師の俳句 毎月更新

芋 2024年10月


一叢の萩しらけたる日差かな

 自嘲
芋虫や頭もたげてそのまんま

 個展への招待状来
芋の葉に露おく頃や新作展

 失意の友あり
その人の夜長をおもふ夜長かな

露ならぬ我の小便秋の草

心臓や月下美人の花の殻

台風の兆しは星の光かな

眠らぬ街に月光の寝所あり