講師の俳句 毎月更新

壁    2019年12月

出待ちする人影楽屋口夜寒

はつ冬のさても新月光りそめ

冬夕焼つひのひといろ真紅(まくれない)

初時雨くれなゐにからくれなゐに

冬の窓隣の壁の見ゆるのみ

蠅一つその影一つ冬の部屋

美しき人参ばかり袋詰

落葉掻く七つ道具を積むワゴン