講師の俳句 毎月更新

ケンカ   2020年10月

この日和萩は盛を過ぎたるや

野分だつ枝から枝へ猿(ましら)かな  
野分だつ(のわきだつ)=台風の風が吹き始めること

(なんじ)穴惑ひしてゐて轢かれしか  
穴惑ひ(あなまどい)=秋、冬眠のための穴に潜らず、まだ地上に残っている蛇

ケンカなど無かつたやうに夜業また 
夜業(やぎょう)=よなべ仕事、夜間操業のこと。秋の季語

露の松一つ残して更地かな