講師の俳句 毎月更新

台風   2021年10月

ツクツクボウシツクツクボウシ澄みゆくも

窓に寄る二百十日の教師かな  二百十日=立春から数えて。台風が多いとされる。厄日。

ポトフすつかり冷めてをり雨の野分

台風や吹き攫はるゝ浪頭

秋晴や本棚三つ四畳半

雨水桝響くや富士の初冠雪

早く来てもう始めをり松手入

人生やわれからを茹でパスタの具  
われから=古今集に出てくる、藻に棲んで鳴く虫。われから、と鳴くらしい。今では、藻に生息する甲殻類、ヨコエビの仲間、ワレカラがそれではないかと言われている。