講師の俳句 毎月更新

月見    2019年10月

丹精を凝らして庭の残暑かな

九十九里を吹き撓(たは)めたる野分かな

野分かな便器の水の揺れてゐる

鶏頭を好きと言ひたる乙女あり

秋昼寝隣家は水の音たまに

秋の暮家の裏また秋の暮

はやばやと月見団子の下がり来し

案の定剥がせぬ月見団子かな

夜の街に通ふ夜学校に通ふ

夜学教師鞄を床に置きにけり