講師の俳句 毎月更新

渡り鳥    2017年11月

中秋
朝のうちけふの芒を剪りにけり

大木の金木犀に日隠れぬ

火の中に青失せてゆく秋刀魚かな

(やな)崩れ大いなるものとなりゐたり

落し水あたり露けくしてゐたり 落し水=稲刈り前、田の水を落とすこと


丹波よりはるばる来たり栗の虫


昼はこのカップうどんや秋の雨


雁の列ぐにやりとしたりすぐ直る


ありありとたつた四羽や鳥渡る


残る虫焔のごとき一つあり 残る虫=冬に入って鳴いているコオロギ等